女性の体力仕事はきつい?主婦でも正社員になれる職種やメリットを解説
体力仕事と聞くと、「男性の仕事」や「女性にはきつい仕事」というイメージを持つ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、「汚い」「きつい」「危険」といった3Kを思い浮かべる人もいらっしゃるでしょう。
体力仕事は、体力があれば女性も活躍できる立派な職種です。
本記事では、女性の体力仕事がきついと思われている理由をはじめ、女性も活躍できる職種を紹介します。
体力仕事に向いている人の特徴やメリットも紹介するため、体力仕事を検討している女性の方はもちろん、男性の方もぜひ参考にしてみてください。
女性の体力仕事がきついと思われている理由
女性や男性に関わらず、体力仕事をきついと感じる理由はさまざまです。以下では、女性の体力仕事がきついと思われる理由を紹介します。
運動が好きであれば問題なくできる可能性もあるため、参考にしてみてください。
作業が単調
体力仕事は作業が単調になりがちです。たとえば、物を運んだり注文を聞いたりなどが挙げられます。
仕事になれるまで、同じ作業が続けば仕事が簡単い感じることも多いでしょう。しかし、同じ作業が長期的に続けば、やりがいを見つけられず仕事へのモチベーションも低くなりがちです。
モチベーションが下がれば、仕事へ行くのも苦痛になり、きつくなってしまうでしょう。同じ体力仕事をするのであれば、スキルアップが見込める仕事を見つけるのもひとつです。
心身ともに負荷がかかる
体を定期的に動かすため健康を維持できる反面、年齢とともに筋力や体力は低下していきます。また、若くても知らず知らずのうちに疲労が体に蓄積していきます。
「若いときは簡単にできたのに、今はすぐ息があがる…」など、若いときと比べ悲観してしまう人も少なからずいらっしゃるでしょう。
体力仕事は体が非常に大切です。疲労が溜まったまま仕事をしてもコンディションが整っていないため、パフォーマンスも悪くなり、大好きな仕事も続けられなくなってしまいます。
仕事を続けられなくなければ、精神的な負荷を負うことにもつながるでしょう。心身に負荷をかけないためにも、身体のケアを行うことが不可欠といえます。
仕事内容と労働条件が割りに合わない
仕事内容と労働条件が割りに合わない点も、体力仕事がきついと思われるひとつです。きついといわれる理由として、以下が挙げられます。
- 業務量が多い
- 長時間拘束される
- 休みの日が少ない
体力仕事の多くは、土日や祝日に関係なく仕事をしている職種が多いため、デスクワークのように固定された休みを設けることが難しいといえるでしょう。
また、体力仕事の多くは人材不足という問題を抱えています。人材確保に時間を要するため、確保できるまで在籍している社員に負荷をかけてしまいます。
このような実態から結果的にブラック労働となり、割りに合わずやめてしまう人が多いのです。
危険と隣り合わせ
体力仕事の中には、命と引き換えに行う危険な業務もあり、体力に自信があると過信してしまうと、危険を伴う可能性があります。
危険な仕事は、精神もすり減らすため、女性からきついと思われる所以です。
女性でも体力仕事に向いている人の特徴
仕事を始める上で、自分にその仕事が向いているのか、向いていないのかを事前に知ることは非常に重要です。
女性・男性ともに体力仕事に向いている人の特徴をまとめました。
体力に自信がある
体力のいる仕事は、力のいる作業から長時間同じ作業を行うものまでさまざまです。たとえば、ドライバーであれば、長時間の運転に加え荷物を積んだり降ろしたりの作業があります。
動き回ることが多く、拘束時間も長いため、体力多くなければ長くは続かないでしょう。
体を動かして何かをするのが好き
体力仕事=運動神経が良い人でなければならないと思われがちですが、そうではありません。体力仕事は動き回ることが多いため、じっと座って何かをするよりかは体を使って何かをしたいと思う人にもピッタリです。
また、職種により、仲間と一緒に体を動かし、コミュニケーションを取りながら仕事ができる環境もあります。切磋琢磨はもちろん、より良いプライベートな人間関係を築くこともできるでしょう。
デスクワークがあまり好きではない
パソコンを使ったデスクワークがあまり得意ではない人にも、体力仕事は向いているといえるでしょう。
デスクワークの場合、1日8時間程度パソコンと向き合うことがほとんどです。部署によっては他の社員や顧客とコミュニケーションを取りながら業務をすることもありますが、黙々と業務をする部署もあります。
コミュニケーションや移動をしたい方は、根本的にデスクワークが向いていないため、体力仕事が向いている傾向にあるといえるでしょう。
ルーティン作業が得意
体力仕事はルーティン作業がほとんどです。たとえば、運転ドライバーであれば、A地点からB地点へ荷物を運送する、接客業であれば、オーダー受付や食べ終わったお皿を下げるなどです。
このように、他の作業と並行して行うより、ひとつの作業に集中して行いたい人に体力仕事が向いています。
もっとスキルを磨きたい人や、ひとつの作業だけではなく他の業務も並行して行いたい人には向いているとはいえないでしょう。
女性も活躍できる体力仕事は7職種
以下では、女性も活躍できる体力仕事を7つ紹介します。
体力仕事を希望の女性は、ぜひ以下の職業を参考に選んでみてください。
工業や現場の作業員
未経験でも作業ができ、学歴に関係なくスタートしやすい職種のひとつです。未経験でもできる作業が多いのも嬉しいポイントです。
主な仕事内容は以下のものになります。
- 倉庫内での軽作業(品物の管理や検品作業など)
- 車や精密機械などの組み立て
- 食品や日用品などの加工
- ピッキング
- 在庫管理
倉庫や現場を行ったり来たり、荷物を運んだり持ち上げたりと体力のいる作業が多いです。
運送や配送ドライバー
トラックや軽バンで配送や引っ越しなどを行います。他にも、運んだ荷物の積み下ろし作業や、運んできた荷物を自宅に届けたりもらったりなども行い、体力を必要とする仕事です。
運転が好きで体力がある女性にはピッタリの職種といえるでしょう。もし、運転が好きで高収入を得たい場合は、中型や大型の免許が必要となります。
普通免許の場合、2t未満のトラック(改定前に取得した普通免許であれば8t未満のトラック)までしか運転することができません。そのため、収入アップを望む場合は中型や大型の免許取得をすると良いでしょう。
また、中型や大型の他に、けん引免許や危険物取扱者も収入アップにつながる資格です。けん引免許や危険物取扱者があれば、トレーラーやタンクローリーの運転もできます。
警備員
警備員も女性が活躍できる職種のひとつです。具体的な仕事内容は以下のとおりです。
- 施設内を巡回する警備
- イベント時に自動車や自転車、人などの誘導を行う警備
- 電気の点検や道路などの工事で交通の誘導を行う警備
未経験でもできるものが多いため、女性も挑戦しやすいです。
警備員は仕事柄、男性のイメージが強いですが、最近は女性の警備員も増えてきています。女性であれば、トイレなど女性しか入りづらい場所でも入ることができるため、重宝されつつあります。
ジムのトレーナー
体を動かすことが好き、もしくはスポーツの経験があり、体力に自信があるならジムのトレーナーもおすすめです。
トレーナーなので、ジムを利用するお客様に正しい体の動かし方や、器械の使い方などをレクチャーします。指導の一環として、お客様と一緒に体を動かすこともできるでしょう。
ジムを利用する女性のお客様も増えてきているため、女性のトレーナーは重宝されやすいでしょう。
また、お客様と密に関わることもできるため、コミュニケーションを取りながら楽しく仕事をしたい人にもおすすめです。
ホテルや旅館のスタッフ
ホテルや旅館のスタッフも女性におすすめ職種です。フロントでの受付・荷物運び・案内係・お客様対応など、タスク業務が多い上、立ちっぱなしが多いため体力を必要とします。
男女比があまり変わらないですが、きめ細やかな対応・気配り・共感力を持っている女性が多いため、非常に重宝されています。また、複数の業務を同時に行うことも多く、マルチタスク能力に長けている女性にピッタリの職種といえるでしょう。
海外の人と接する機会も多いため、語学へのスキルアップも望みやすいでしょう。
清掃員
オフィスや商業施設、病院、マンションなどの大型施設の掃除を行うことが仕事です。トレイや床、階段などの掃除や、窓ガラスなどの拭き掃除も行います。
掃除を行う範囲が非常に広く、掃除道具を一緒に持っていきながら行うため、体力のいる仕事です。
黙々と作業することが多いため、あまり人と接することなく仕事をしたい人におすすめでしょう。作業時間は早朝や深夜もあるため、ダブルワークでも作業できます。
大型施設での清掃以外に、最近は家事代行サービスの清掃員として働く選択肢もあります。
飲食の店員
他の仕事に比べると重いものを運んだり持ったりすることはあまりありませんが、立ちっぱなしで店内を動き回っていることがほとんどです。そのため、体力仕事に分類されます。
ホールの場合、オーダーを聞いたり料理を運んだり会計などします。キッチンの場合、料理を作ったり盛り付けをしたりお皿を洗ったりします。
人と関わる仕事であるため、コミュニケーションを取りたい人には嬉しい職種といえるでしょう。
体力のいる仕事の3つのメリット
体力仕事は、つらいだけではありません。体力仕事をすることで得られるメリットもあります。
①運動不足を解消できる
仕事で体を使うため、運動の時間を作ることなく体を動かせます。
たとえば、作業の中で荷物の上げ下げをすることが多ければ、意識することなく自然と二の腕を筋トレできます。また、仕事をしながら自然と体を動かしているため、普段の生活では使わない筋肉も使うことができるでしょう。
②スキルアップにつながる
業務によってはスキルアップにつながるものもあります。
たとえば、運送ドライバーの場合、仕事でトラックを運転する必要があり、多くの場合は中型や大型の免許を取得しなければなりません。中型・大型の免許を一度取得すれば、他の会社に転職しても通用する上、より良い条件の会社を見つけることにもつながるでしょう。
スキルを伸ばしたい方は、資格や免許支援制度がある企業に入社すると良いです。
③集中力が付けられる
体力仕事の中には、黙々と作業をこなすものもあります。直接人と関わる機会が少ないため、集中して業務をすることになるでしょう。
集中して業務を続けることで結果的に、以前よりも集中力が増しているということがあるかもしれません。
自分に合う体力仕事を見つけるには?
体力仕事といっても職種もさまざまあり、その中からひとつを見つけるのは難しいかもしれません。
一つひとつ当たっていくのは現実的に厳しいため、以下で紹介するポイントを参考にしましょう。
仕事内容と自身の体力が見合っているか
ご自身が検討している仕事内容と自身の体力が見合っているのかどうか確認しましょう。体力仕事は身体が資本であるため、自分の体力と見合っているかが大切です。
体力はあるものの、そこまで体力を使わない仕事もあります。反対に、思った以上に体力を使う仕事もあります。
合っていない仕事をすれば、長く続かなかったり、身体を壊したりと心身ともに負荷をかけることにつながります。どのような仕事内容でどのくらい体を使うのかなど、不透明な部分は面接を受ける前にクリアにしておきましょう。
もし、職場体験のようなことができる場合、参加してみるのもひとつです。働いてからのイメージがしやすいでしょう。
興味のある仕事内容であるか
体力はあっても興味のある仕事であるかも、仕事を長く続けていく上では非常に大切です。
仕事内容を見る際、福利厚生や給与などに目が行きがちですが、いくら福利厚生が良くても自分のやりたいことでなければ続かないでしょう。反対に給与だけ見てしまえば、想像以上にきつく、結果として体を壊し長期休養を要する可能性もあるでしょう。
最悪の事態を避けるためにも、どのような仕事内容を募集しているのかもしっかり確認しましょう。
また、仕事内容によっては指示をもらう仕事側と、指示を出す仕事側のものがあります。同じ体を動かすスタイルであっても、仕事内容によっては違うこともあるため、どちらで働きたいのかもクリアにしておくと良いでしょう。
職場環境はどのようなものが良いか
どのような職場環境で働きたいのかも、仕事を探す上では必要不可欠といえるでしょう。
- 仲間と和気あいあいに仕事をしたい
- 1人黙々と作業を行いたい
- 多くの人とかかわり楽しく仕事をしたい
職場の環境が悪ければ、いくら興味のある仕事であっても長く続けることは難しいでしょう。
職場の環境が自分に合っているのかを見極めるのは難しいです。しかし、実際に働いたことがある人たちの掲示板や、職場体験などで見たり聞いたりするのも良いでしょう。
女性の活躍を応援しているのか
女性の活躍を応援している会社であるかどうかも、仕事を選択する上で大切な判断材料です。近年、体力仕事の職種にも多くの女性が進出し、仕事がしやすい環境が整ってきています。
しかし、中には昭和からの教育方針や業務方針で仕事を続けている企業もあります。
そのため、見極めが重要でしょう。たとえば、社長が女性か、女性でも現実的に可能な体力仕事なのかを判断すると良いです。
体力仕事に関するQ&A
体力仕事に関する疑問をまとめました。体力仕事に興味がある人・挑戦してみたいけれど不安がある人はぜひ参考にしてみてください。
未経験の女性の場合、どのような職種であればチャレンジしやすい?
資格を持っていない未経験の女性でもできる職種が多く存在しています。飲食店の店員・倉庫内での品出しなどの軽作業・自転車での宅配などは始めやすいでしょう。
仕事内容を見て、「これならできそう!」と思えるものを見つけ、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
高収入を目指すことは可能?
体力仕事であっても高収入を目指すことは可能です。高収入を目指すには、資格の取得や経験を積むことです。
資格の取得であれば、フォークリフトの免許や危険物取扱責任者などが挙げられます。資格があれば、業務ができる範囲も広がり自身のスキルアップし、結果的に収入アップにもつながります。
経験がなくても資格取得ができる職種もあります。ぜひ見つけてみてください。
学歴に関係なく仕事ができる?
体力仕事は学歴不問としていることが多いです。そのため、学歴に関係なく仕事をできます。
現場の指揮や監督など責任のある仕事の場合は、経験年数を制限される場合もあります。しかし、経験を重ねることで責任のある仕事を任せてもらえる可能性があるため、同じ仕事を継続することが大切です。
体力のいる仕事でも女性が活躍できる場所はある!
体力仕事は「男性にしかできない」ことが少し前の時代は多かったですが、女性でも活躍できる環境が整い、現状多くの女性が活躍しています。
また、資格取得や経験を積むことで未経験の女性であってもスキルアップや高収入を目指すことは可能です。
しかし、無理をすればせっかく手に入れた仕事も手放すことになります。体力仕事は体が資本であるため、体のケアを欠かさず行うことが大切です。
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